ギルド『アルファ』探索日誌

主に世界樹の迷宮シリーズのプレイ記録。

【12F】会話文

ミッション受領前の会話。



「そろそろどちらのミッションを受けるか決めなくてはな」

「そうね……でも、どちらの言い分も決定打に欠けているのよね」

「で、どっちかを選ばないと先には進めない、と。

   ……お前らはどっちがいいとかあるのか?」

「そういうお前はどうなんだ」

「俺は正直にいうとどっちでもいい。総意に従うってところか」

「適当ね……でも私もそう。というか、シアンに従うわ」

「俺は……今のところは、どちらかというと深都だな」

「その心は?」

「100年、深都の秘密を守り、フカビトの危険を

   海都にもたらさなかったことに対する評価だ」

「なるほどね……」

「他の皆の考え次第でどうとでもなる理由だけどな」




「フィオはどちらにつきたいのだ?」

「え?」

「海都か、深都か」

「……ボクは、できれば海都の味方をしたいと思う。

   今までいろいろと助けてもらってきたわけだし……ゲイルさんは?」

「……私の理性は深都につくべきだといい、

   感情は海都につくべきだといっている。

   だが、私自身の結論としては「どちらでもいい」だ」

「そうなんだ……なんか意外」

「この件に関しては皆が納得できる「理由」をつけられた方につくだろうな」




「海都」

「私も海都」

「右に同じですぅ」

「ってお前ら3人海都派か」

「僕はどちらでもいいんですが……理由は?」

「あたしの両親のこと、深都の人間が関わっていたかもしれない。

   そうじゃなくても、他の結構な数の冒険者が亡くなってる。

   理由は分かったけど、納得はできない」

「同感……というか、ハル忘れたの?

   私たちも何度か殺されそうになったじゃない」

「あー、えっと6階と8階のあれか」

「10階のもそうよ」

「あれは……殺そうとしたのはフカビトの奴じゃねーか」

「バカね。そこに行くように言ったのは深王じゃないの」

「それもありましたねぇ……。ハル君はどうなんですか?」

「オレ?オレは海都だな。理由は……なんとなく」

「……なんだか、らしいわ」

「さすがはハル君ですぅ」

「……オレ、今褒められてるのか?」

「ええ、褒められてますよ。……アイカさんの理由はなんですか?」

「……えーと、言わなきゃだめですか?」

「いえ、言いたくなければ……」

「言いなさい」「言って」「言えよ」

「……実は、ハル君以上にバカバカしい理由なのですが」

「ちょ、オレ以上って、」

「黙りなさい。……で?」

「……深王様が、」

「うん」

「シアンさんとキャラがかぶってるのが気に入らないんですぅ」

「「「「…………………………」」」」

「ううう、こうなると思ったから言いたくなかったんですぅ」

「……アイカ、もっと詳しくお願い」

「えとですね、「木を見て森を見ず」って言葉がありますよね?

   言ってみれば、シアンさんは「木を見て森も見て」って感じで、

   深王様は「森を見て木を見ず」って感じなんですぅ」

「ああ、なんとなくわかるかも」

「人の上に立つ立場なら、木には目をつぶることも

   必要なのかもしれないですけど……あたしは嫌ですぅ」

「つまり、似てない部分が受け入れられないということでしょうか」

「見た目とか雰囲気とかが似てるから余計にそう感じるのですぅ」

「なるほどなー、オレのなんとなくを言葉にするとそんな感じになるのか」

「ハルはもう少し自分で考え……なくていいわ。

   「下手の考え休むに似たり」だものね」

「そうだなーオレ考えんの苦手だしな」

「……ハロルドのそういうところは本気で見習いたいですね……」

「すっごーい……」

「話がすっごく逸れてますよぅ。

   ……じゃあ、あたしたち5人で「海都につき隊」ということで」

「あれー、さりげなく僕もカウントされてます?」

「気にしない気にしない」

「他のみんなはどんな考えなんだろうね……」